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アルミンの誕生日に書いてたもの?が出てきたので
「ごめん!」と朝っぱらから開口一番手を合わせる幼馴染に、アルミンはため息を吐く。
「まだ早朝なのにもう何をしたの?それとも昨日?また兵長に何か」
「ち、違うって!お前誕生日だろ?」
そういえばそうだったかもしれない。もうそんな時期か、と呟けば、エレンは呆れの色を浮かべた。
「忘れてたのかよ…」
「最近忙しくて。で、僕の誕生日がどうしたっていうの」
「…誕生日だから、何か渡したかったんだよ。で、考えてたんだけど何も思いつかなかった。だから悪い、お前何が欲しいんだ?」
「……ほんとエレンは直球だよね」
何を渡していいかわからないから本人に聞くというのは間違っていないが、とアルミンが笑うと、エレンはむっとしながら自分の腕を組む。
「で?」
「……そうだなあ。エレン、今日は休み?」
「休みもらってきた」
「そっか。じゃあ」
エレンが1人で組んでいた腕に自分の腕を差し込み、アルミンはぐっと引いた。軽くバランスを崩して近づいたエレンの耳に、内緒話をするように囁く。
「…エレンがいいな」
「…は?俺?」
「うん。今日一日、付き合ってよ」
「そんなんでいいなら俺はいいけど」
「決まり!外出許可もらおう」
そのまま腕を引くアルミンの斜め後ろで、まだエレンは「そんなんでいいのか…?」と首を捻っている。
それがいいんだよ。こうやってエレンの左腕を引いて、ただ一緒に過ごす時間。それが何よりのプレゼントだ。
言って理解してくれるかなぁ、とアルミンは幼馴染の鈍さに笑った。
それがいいんだよ。こうやってエレンの左腕を引いて、ただ一緒に過ごす時間。それが何よりのプレゼントだ。
言って理解してくれるかなぁ、とアルミンは幼馴染の鈍さに笑った。
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